24帖広々バルコニーで、家族中華。
卓上せいろ一つで、いつもの金曜日が特別な夜になる。
18時。西日が少し傾いて、バルコニーの床がまだほんのり温かい。
「パパ、せいろ準備できたよー」
長女が弾む声で呼ぶ。今日は金曜日、我が家の“バルコニー中華の日”だ。
テーブルの主役は、卓上せいろとカセットコンロ。
カチッと点火すると、青い炎が小さく揺れる。
「おお、ついたついた」
僕は冷えたビールの缶を開ける。プシュッ、という音が合図みたいに、家族の顔がほころぶ。
せいろ一段目には、肉汁たっぷりの小籠包。
二段目には、妻が朝から仕込んだエビシュウマイ。
三段目には、息子が「絶対入れたい!」と主張した冷凍の肉まん。
ふたを閉めると、すぐに白い湯気が“すーっ”と細く立ちのぼり始める。
「あと7分!」
長女がキッチンタイマーをセットして、妻はキュウリのたきとザーサイを小鉢に盛り付ける。息子は紙皿と箸を4人分並べて、なぜかドヤ顔。
誰に言われたわけでもないのに、自然と“屋台の準備”が進んでいく。
待っている間、僕らは何をするでもない。
コンロの火がチロチロ揺れるのを眺めたり、湯気が風に流されていくのを目で追ったり。
「今日さ、学校でね…」長女の話に、妻が相槌を打つ。息子は隣で枝豆をポリポリ。
ビールを一口。苦味のあとに、せいろから漂う豚肉と生姜の香りが鼻をくすぐる。
これだけで、もう幸せだ。
チーン。
タイマーが鳴って、妻がふたを開ける。
ぶわっと上がる湯気と、むわっと広がる中華街の匂い。
「熱っ、あちち!」と言いながら、息子が最初に肉まんにかぶりつく。
僕は小籠包をレンゲに乗せ、そっと箸で皮を破る。じゅわっと溢れるスープを、ビールで追いかける。最高のコンビ。
「パパ、ビールばっかりずるい」長女が笑って、自分のカルピスで乾杯してくる。
空はだんだん藍色に変わっていく。バルコニーに吊るしたLEDランタンが、せいろと僕らの顔をやわらかく照らす。
二回戦目はシュウマイ。エビがプリッと跳ねる。
三回戦目は、残った肉まんを息子とじゃんけんで争う。
誰かが笑って、誰かが「おかわり!」って言って、火はまだ静かに揺れている。
片付けは、冷めたせいろを重ねるだけ。カセットコンロも、もう役目を終えて冷めている。
「また来週もやろうね」
妻がつぶやくのに、子どもたちが「やるー!」と声を揃える。
ただ、蒸しただけ。ただ、ビールを飲んだだけ。
それだけなのに、どうしてこんなに記憶に残るんだろう。
火の揺らぎと、湯気の向こうの家族の笑顔。
我が家のバルコニーは、今夜も世界一小さくて、最高の中華屋台だ。
家は、住む場所ではなく、思い出をつくる場所。
ジョイフルホーム北郷モデルハウスでは、
この広さ、この開放感、この心地よさを実際にご体感いただけます。
「このバルコニーなら、何を楽しもう。」
そんな会話が自然と始まる住まいです。
ぜひご家族皆さまで、
未来の暮らしを体感しにお越しください。
北郷モデルハウスで、お待ちしております。








