【実例あり】後悔したくない方必見!失敗しないファミリークローゼットのつくり方とは?

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近年の新築住宅では、ファミリークローゼットを取り入れた間取りが人気です。
しかし、計画が不十分だと、使いにくさを感じ後悔する方がいるのも事実です。
そこで今回は、失敗しないファミリークローゼットのつくり方について詳しく解説します。
後悔しやすいファミリークローゼットの特徴や、実際の施工例も紹介します。
満足のゆく住まいづくりに、ぜひお役立てください。

若い世代に人気のファミリークローゼット

ファミリークローゼットとは、家族全員分の衣類などを1カ所にまとめた収納スペースです。
出入り口が1カ所のウォークインタイプと、出入り口が2カ所で通り抜けられるウォークスルータイプの2種類があります。
ファミリークローゼットを取り入れるメリットは、次の3点です。

● 生活動線がスムーズになる
● 家事が楽になる
● 居住空間にゆとりができる

家族の動き方に合わせてファミリークローゼットを配置すると、生活の動線がスムーズになります。
脱衣所の隣に設置すれば、入浴時に自室までパジャマを取りにいく手間が省けたり、朝の身支度の時間を短縮できたりと、ムダな動きを省けるでしょう。
玄関とリビングの間に設置すれば、帰宅後にコートやかばんなどを収納できて、リビングが散らかりません。

ファミリークローゼットがあれば、家族全員分の衣類を1カ所にまとめてしまえるので、洗濯動線も短く済みます。
洗濯した衣類を各個室まで持っていく手間がかからず、家事の効率化が図れます。
ランドリールームと隣接させれば「洗う・乾かす・たたむ・しまう」の一連のステップが2カ所で完結させられるでしょう。

各個室にクローゼットをつくると居室空間が狭くなりますが、収納を1カ所に集約させることで、スペースを有効活用できます。

後悔したと感じてしまうファミリークローゼットの特徴

ファミリークローゼットの設置を後悔している方々には、どのような共通点があるのでしょうか?
後悔しやすいファミリークローゼットの特徴について解説します。

● 収納が足りない
● 使いにくい場所に配置してしまった
● 収納方法や使い方を考えていなかった
● 子どもが大きくなって使わなくなった

それぞれ見ていきましょう。

①収納が足りない

家族全員分の衣類を収納するつもりが、実際に使ってみたら「スペースが足りず入らなかった」と感じる方が少なくありません。
収納スペースは、リビングや寝室などの居住スペースと比較すると優先順位が低いので、広さを確保するのが難しい場合もあります。

しかし、広さが足りないとファミリークローゼットとしての機能が果たせず、結局別の場所に収納を設けざるを得ない可能性もあります。
家族の人数に合わせて、適切な広さを確保しましょう。

②使いにくい場所に配置してしまった

衣類を収納するだけだからと、ファミリークローゼットを家の隅などに配置してしまうと、服をしまったり出したりする動線が長くなり、手間が増えます。
家族の動きや、洗濯などの動線を考慮していないと起こりやすいケースです。

生活がほとんど1階だけで済んでいる家庭では、2階にファミリークローゼットを設置すると、ムダな移動が増えてしまいます。
日常的に、家族全員が使いやすい位置を検討しましょう。

③収納方法や使い方を考えていなかった

収納方法をはっきりさせないままファミリークローゼットをつくってしまうと、収納しきれずに片付かないといった失敗につながります。

たとえば、ハンガーパイプの高さや数が適切でないと、下に衣装ケースが収まらなかったり、さまざまな部分にデッドスペースが生じたりします。

使い方が定まっていないのも、後悔しやすい特徴のひとつです。
中で着替えをするのか、家事室としての要素も兼ねるのか、など事前に決めていないと使いにくくなります。

収納の広さしかないファミリークローゼットでは、中で着替えられず、別の場所で着替えなければなりません。
アイロン用のカウンターがあれば、洗濯物をしまう前にアイロンをかけられて便利ですが、計画が不十分だと不便に感じてしまいます。

限られたスペースを有効活用するには、収納方法や使い方を明らかにしておくことが大切です。

④子どもが大きくなって使わなくなった

子どもが成長したり独立して家を出たりして、ファミリークローゼットの使用スペースが減り、後悔するケースもあります。
使われなくなった部分は、デッドスペースになってしまいます。

子どもが大きくなると、服や下着を家族と同じ場所に置いておくのを嫌がったり、自室に収納スペースを欲しがったりすることも。

子ども分の収納スペースは独立したら不要になると考え、将来は家事室などに改装できるような間取りを検討しましょう。

失敗しないファミリークローゼットのつくり方

後悔しやすい点をふまえて、失敗しないファミリークローゼットのつくり方について解説します。
ポイントは、次の3つです。

● 家族の人数や持ち物の量に合わせた広さにする
● 家族全員が使いやすい場所に配置する
● 使い方や収納方法を明確にする

それぞれ見ていきましょう。

家族の人数や持ち物の量に合わせた広さにする

収納したいものの量を確認して、必要な広さを確保しましょう。
家族の人数にもよりますが、一般的には4人家族なら最低3畳の広さが必要です。
季節に関係なくすべての衣類を収納したい場合は、4.5~6畳は見積もっておきましょう。
着替えスペースは含まず、パジャマや下着、コートやかばんなどの限られた収納であれば、2畳ほどでも収納できます。

ただし、収納するものを限定した場合でも着替えスペースを確保したいときは、3~4畳ほど確保するとゆとりがもてます。
家庭によって収納量は異なるため、収納したいものの量を把握してから、広さを決めましょう。

家族全員が使いやすい場所に配置する

ファミリークローゼットを有効活用するためには、配置場所が重要です。
まず、家族全員が日常的にアクセスしやすい場所を選びましょう。
目的によってベストな場所は異なりますが、洗面所や脱衣所とつなげて外出前や帰宅後の動きをスムーズにする間取りは、多くの住宅で採用されています。
着替えや洗顔を短い動線で済ませられるほか、帰宅後も手洗いをしたら、そのまますぐ着替えられます。
家族の人数が多い場合は、朝の時間帯は混雑すると想定して、出入り口を2カ所設けて通り抜けられるようにすると、使いやすいでしょう。

使い方や収納方法を明確にする

ファミリークローゼットの使い方も明確にしておきましょう。
すべてを収納しようとすると、スペースが不足したり最適な場所が定まらなかったりして、使い勝手が悪くなります。
外出前や帰宅後の動線、洗濯の動線など、何を優先させるかによってベストな場所が変わってきます。
住まいの問題点や改善したい点を洗い出して、使い方や目的を決めておきましょう。

収納方法も事前に考えておくと、失敗を最小限にできます。
目的が決まっていれば、収納すべきものや量も明らかになります。
何を、どこに、どのようにしまうのか、衣装ケースなどの収納用品のサイズも確認したうえで、具体的に計画を立てましょう。
家事室としても兼用したい場合は、カウンターを取りつけるスペースや位置も考慮しておく必要があります。

ジョイフルホームのファミリークローゼット事例を紹介!

ここからは、ジョイフルホームによるファミリークローゼットの施工例を紹介します。

5m超回遊式ファミリークローゼット



LDKに沿うように伸びる5mほどの廊下に、ファミリークローゼットが設置されています。
廊下の先に洗面所や脱衣所ともつながっているので、外出前や帰宅後、入浴時などのあらゆる場面の動線を効率化できます。

2階の居室まで服を取りにいく手間がかからず、着替えの回数が多い子どもを育てる世帯には、とくに使いやすい間取りです。


それぞれの出入り口に扉があるため、プライバシーもしっかり確保されます。
キッチンやダイニングからもアクセスできる回遊式で、家事動線も抜群です。

お店のように服をディスプレイできるファミリークローゼット



2階の主寝室に設けられた4.5畳のファミリークローゼットは、インテリアが充実したお店のような空間です。
収納スペースの内装は予算を抑えて最低限にするのが一般的ですが、クロスや建具、照明、小物までこだわってつくられています。