「UA値・C値・Q値?」お家の断熱性能を細かく解説!

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新築住宅を購入・建築を検討するときに重視したいポイントはいろいろありますが、なかでも「住宅性能」について気になっている方も多いのではないでしょうか?

昨今の電気代やガス代の値上がりは、家計を圧迫する原因となっています。

日々の光熱費を抑えるため、そして快適な住環境を実現させるためにも、省エネ性能の高い家づくりが重要です。

そこで今回は、断熱性や気密性などの住宅性能を表す数値である「UA値」「Q値」「C値」について解説します。


UA値とは

UA値とは「熱の室外への逃げやすさ」を示す数値

UA値とは「外皮平均熱貫流率」のことで、家全体から逃げる熱量を、家の表面積で平均したものです。

UA値が小さいほど、建物からの熱が逃げにくく、断熱性能が高いことを示します。
使用する断熱材や建材から、室内から逃げていく熱量がどの程度かを算出できるため、設計段階から求められる数値です。
UA値は地域により大きく8つに分類され、それぞれの地域で基準となる値が定められています。
2022年(令和4年)10月より施行された新基準では、戸建て住宅において断熱等級6を目指す場合、地域区分が7地域においても「UA値:0.46以下」と定められました。
ちなみに、2030年にはすべての新築住宅において、ZEH水準である「断熱等級5」への適合義務化されるといわれています。

出典:国土交通省 住宅性能表示制度の見直しについて

また「UA値:0.46以下」は、「HEAT20」においてG2水準に相当します。
HEAT20とは「(一般社団法人)20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会」のことで、地球温暖化やエネルギー消費量対策のために2009年に発足した組織です。
国の基準とは別に、地域ごとにG1~3までの3段階のグレードが設定され、断熱性能を示す基準のひとつとなっています。
G2水準の家は、省エネ性能と居住環境としての快適性をバランスよく兼ね備えており、暖房設備のない廊下などでも、寒冷時の室温を13℃以上に保てます。

出典:HEAT20 外皮性能グレード/20年先を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会公式サイト

UA値の計算方法

UA値は次の計算式で求められます。

UA値(W/m²・K)=建物各部の熱損失量の合計(W/K)÷延べ外皮面積(m²)


室内外の温度差が1℃のとき、建物から外皮面積1m²あたりにつき逃げ出す熱量を表したものです。

「外皮」は家の外側のことで、屋根や壁、床、窓を指します。

Q値とは

Q値も「熱がどれくらい逃げにくい家か」を示す数値

Q値とは「熱損失係数」のことで、家全体から逃げる熱量を、床面積で割ったものです。
Q値が小さいほど建物から屋外へ逃げる熱量が少なく、断熱性能が高いことを示します。
UA値とは違い、Q値は換気によって逃げる熱量も計算に含まれます。
Q値は建物の大きさや形状によって数値に誤差が生じる可能性があり、2013年(平成25年)の省エネ法の改正に伴い、国の基準値がQ値からUA値に変更されています。
改正前の基準では、北海道では「Q値:1.6(W/m²・K)以下」、青森、秋田、岩手では「Q値:1.9(W/m²・K)以下」と定められていました。

Q値の計算方法

Q値は次の計算式で求められます。

Q値(W/m²・K)=建物各部からの熱損失量+換気による熱損失量(W/K)÷延べ床面積(m²)

室内外の温度差が1℃のとき、建物から床面積1m²あたりにつき逃げ出す熱量を表したものです。

C値とは



C値は「家にどれだけ隙間があるか」を示す数値

C値とは「相当隙間面積」のことで、家全体の隙間を合計した面積を、床面積で割ったものです。
C値が小さいほど、隙間の少なく気密性が高いことを示します。
C値については、2009年(平成21年)の省エネ法の改正の際に国としての数値基準が削除されたため、現在は明確な基準値が定められていません。
削除される前の基準では、Ⅰ地域である北海道や、Ⅱ地域である青森、秋田、岩手の基準値は「C値:2.0(cm²/m²)」と設定されていました。
C値2.0cm²/m²だと、例えば延べ床面積が30坪(約100m²)の家の場合、200cm²の隙間(はがきサイズ以上の大きさ)がある計算になります。

C値の計算方法

C値は次の計算式で求められます。

C値(cm²/m²)=建物全体の隙間面積(cm²)÷延べ床面積(m²)

床面積1m²あたりどれくらいの隙間があるかを表したものです。

まとめ

国の省エネ基準は年々厳しくなってきており、これまで以上に住宅性能を重視した家づくりが求められています。
高気密・高断熱の住宅は、省エネ効果があるのはもちろんですが、住まう側にとっても快適性が向上するなど多くのメリットが期待できます。
部屋と部屋の間の温度差も小さくなり、ヒートショックのリスクが軽減されます。
性能性を示す「UA値」「Q値」「C値」はあくまで目安の数値ではありますが、省エネ性の高い住宅を実現させるための大切な基準です。
ぜひ家づくりの参考にしてください。

高性能住宅ならジョイフルホームへ

高気密・高断熱住宅をご検討中の方は、ぜひジョイフルホームへご相談ください。

躯体へのこだわり

ジョイフルホームの構造材には、ねじれや縮みがなく高い強度を保つ「集成材」を採用しています。

耐震性をより強化させるため、耐力壁に「構造用パネル」、床面には「剛床工法」を採用。ねじれや変形に強い建物を可能にしました。

断熱へのこだわり

ジョイフルホームでは、断熱へのこだわりとして下記の工法を採用しています。

  • ●     建物全体を断熱材でくまなくカバーする「外張り断熱工法」
  • ●     断熱材には、世界トップクラスの性能を誇る「ネオマフォーム」
  • ●     基礎コンクリート自体を断熱材で覆う「基礎断熱工法」
  • ●     窓には「高断熱複層ガラス」や「高性能トリプルガラス」


NOBECシリーズでは、断熱性能を示すUA値とC値において、高気密・高断熱の数値を標準仕様としています。



熱の室外への逃げにくさを表す「UA値(外皮平均熱貫流率)」:0.25W/m²・K以下
家の隙間がどれくらいあるかを示す「C値(隙間相当面積)」:0.3cm²/m²以下


2022年に国が定めた省エネ性能の上位等級である「断熱等級6」において、北海道夕張市など地域1区分で設定されている「UA値:0.28」をも上回る性能です。

安心へのこだわり

ジョイフルホームの住まいでは、住宅金融支援機構が定める基準に適合する「省令準耐火構造」を実現。
木造の構造体を強化石膏ボードなどで覆うことで、火災から家族と財産を守るのはもちろん、火災保険や地震保険が安くなるメリットがあります。

また、品質保証とアフターサービスの「安心サポート」も充実しています。
第三者機関が建築現場をチェックに入り、住まいの品質を保証。
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